全銀手順において、発信がうまくいかない場合、以下のことを考えてみる必要がある。

1.ネットワークの不備

送信先のネットワークのポートが開いていない、送信元のネットワークが外に出ていける構成にしていないなど問題が発生していないか考える。
必要であればファイアーウォールのポートが開放していないか確認する。

2.EDIソフトウェアの不備

EDIソフトウェアで、対象となるサービスが起動しているかどうかを確認する。
また、設定値があっているか、送信先があっているかを確認する。
送信を行う元のサーバを選択するできる場合がある(複数台構成で通信サーバなど分けている場合)ので、そのサーバが正しく選択されているかを確認数r。

3.証明書

全銀手順において、最近ではSSL、TLSなどの広域網で通信を行うものがある。この場合、相手の証明書を信頼するようにしておかないと通信ができない。
また、クライアント証明書を用いて通信する場合は、然る場所にクライアント証明書を配置して置いたり、証明書を使用する設定にしておかないと正しく通信できなかったりする。

4.その他

今回書き残しておきたかった内容はこれ。
発信時、複数回線を用いて通信を分散している構成の場合、通信の設定があっていない場合(一つはSSL通信を行う、もう一つはSSL通信を行わない設定になっていた場合など)は片方では通信が成功するが、一方では失敗して障害となる場合がある。その場合は、通信の設定が一致しているかを改めて確認する必要がある。

まとめ

開発機で設定を頻繁に変えることが多いが、設定が変わってしまうと(ごにょごにょして削除したり追加したりすることが多い場合だとなおさら)事前に設定した設定も削除されてしまいがち。削除した操作が行われた際には、事前にテストの環境を確認するなどを徹底することで、トラブルの事前防止に努めたい。