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ISDN終了まであと1か月/切り替え対応の流れ

久しぶりの復帰。
このブログに価値があるかはわからないが、今今仕事でやっているISDNの終了対応がどのようなものかを備忘録もかねて保存しておく。

サービス利用者への別手順切替対応

EDI契約は契約済みで、ISDN回線を使用しているユーザ。
使用しているユーザは12月末までにインターネット手順(全銀手順(広域IP網)、JX手順、ebXML手順、SFTP、AS2など)に移行しなければならない。
移行する手順が決まっているユーザにパラメータシートを払い出して取引先とのパラメータの合意を得たうえで環境を構築する。
業務はなかなか変えられないので、文字コード、発信側、タイミングはずらせない。
担当しているサービスが多岐にわたるため、専門の構築部隊に構築内容を伝えるところまでが本来の仕事。
実際は、構築部隊に業務移管がうまく進んでいないので、自ら構築すること多数。

疎通テスト対応

構築が完了したら、疎通テストの準備を実施する。
文字コード、レコード長、過去データ、ダミーデータなど考慮することは多いが、うまく疎通できれば問題はない。
変換プログラムを修正することになった場合には、データの突合まで実施しなければならない。
疎通した時間、データサイズ、ファイル数、データの種類などを報告して、問題がなければ疎通テストは完了。

本番切替

疎通テストが完了したら、本番切り替えである。
一部では、前後の連携等を考慮して再度テストする場合もある。
本番切り替えの日程調整を実施して、必要であれば関連部署にアナウンスをし、通信を行う際の手順が変わることを周知する。
本番切り替えの際は、以下のことに注意して作業を実施する。
・データが極力発生しないこと。
・データが発生していた場合は旧手順に飛んでいく可能性があるので積み替えを実施すること。
・作業対象と異なるものを誤って操作しないこと。

これらを注意しながら作業して、登録を完了させる。

初回稼働

本番切り替えが完了し、初回稼働を確認する。
初回稼働がうまくいかない場合は、修正、または最悪切り戻しの可能性もあるので、気が抜けない。
初回稼働を確認し、通信がうまくいっていることを確認すれば晴れて手順切り替えが完了となる。

最後に

切り替えを実施する際にいろいろ行わなければならない点を簡単にまとめた。
切り替えに誤りがないとはいかないが、これだけちゃんと書き出せていれば新しい職場で馴染めてきたということだろう。
業務は腹落ちさせて、空でかけるようになってなんぼと感じるようになった。
もし同様の業務を行っているような人がいるならば上記のことを叩き込んで、切り替え対応を乗り切ってほしい。

【EDI】JX手順の設定項目についてまとめる

EDIの記事少なすぎ問題

正しい知識か、誤った知識化にかかわらず、EDIというニッチな分野はだれからも見向きもされないので、自分で記事を起こすしかない。
今回は、JX手順でよく参照される、設定項目を協定シートをもとに記載していきたいと思う。

おことわり

以下に記載する内容についての、正誤については一切保証しません。
あくまで自分の参照用に記載しています。
誤っているところあったら指摘してください。
糧にします。

そもそもJX手順とは

JX手順は、流通BMSが、採用している通信プロトコルのひとつです。C-S型と呼ばれるタイプで、1回の送受信のデータ量が、小量の場合に利用されます。(2021.08.23更新)

https://icn-s.info/blogindex/jx-protocol

JX手順は、データをやり取りする際のプロトコルである。
クライアント、サーバの形式で、クライアント側からアクセスしに行き、データを取得、または送信する形式である。
データ量が小量である場合に使用されるとあるが、結構MB単位でやり取りをしている取引先もあるように見える。
JX手順では、SOAP(Simple Object Access Protocol)と呼ばれる同期型の通信プロトコルを使用している。
設定項目も多く、堅牢とのこと。
多くはhttps通信を使用しており、セキュリティ的にも暗号化されて送信されている。

SOAPhttps://qiita.com/Urushibara01/items/f19a9489c08313b9fdde

JX手順は、これから記載する流通BMSの標準ともあって、流通業界で多く使用されているらしい。

流通BMS協定シートとは?

流通BMS協定シートは、2013年ごろから変更がないが、いまだ現役である。

https://www.gs1jp.org/ryutsu-bms/standard/standard01_2.html

流通BMS協定シートのリンクを上に記す。
流通BMS協定シートでは、標準化された業務を一つ一つ記載するため、項目の入力に非常に手間と時間がかかるように見える。
また、協定シートは、取引する会社ごとに作成しないといけない。
この協定シートについての記載方法について簡単にまとめているサイトがあるので以下に記す。

流通BMS協定シートからのJX手順パラメータ設定方法

https://icn-s.info/icnblogindex/bms-sheet-jx

必要な項目をかいつまんで話すと、最低限必要な設定項目は以下
再送回数とか、再送間隔とか3回、180秒間隔とかで設定しておけば多分OKでしょ。

  • 接続先URL
  • サーバー側
    サーバーURI=マシン識別情報
    サーバー識別子=企業識別情報
  • クライアント側
    クライアントURI=マシン識別情報
    クライアント識別子=企業識別情報
  • ベーシック認証(多くはサーバ側が記載)またはクライアント認証鍵の情報
    ユーザID
    パスワード
協定シートから引用

ここの項目を埋めなければならない。

まとめ

JX手順の設定項目は多岐にわたり、しっかり文書でやり取りしないと設定がままならないことが分かった。
誤りがないように案内するためにしっかり備忘録として残しておく。

所感

ぶっちゃけこの項目一覧通信情報だけ切り出してフォームとかに記入できるようにしておいたほうがいい。それか別のシートに通信パラメタだけ起こすような申請書作ったりして。
1企業ごとに取引先社数以上の協定シート作成とか地獄でしかない。
メールとかで送り付けるようなフォーム作っとこうかしら。